これまで様々な女性とお話しさせていただく中で、生理痛は女性だから当たり前だと思っている女性が多いことに驚いたことがありました。
とは言え、そんな私自身も20代の頃は生理痛は当たり前!女性だから仕方がないと思っていたことを同時に思い出しました。
そもそも生理痛についてきちんと教わったことがなかったし、生理と生理痛はセットくらいに考えていたように思います。
大人になってからも、生理痛がなくなるなんて認識はまったくなく、生理痛がないという友人の話しを聞いても【個人差があるんだな、羨ましいな】と思うくらいで、なくせるものだなんて考えもしませんでした。
きっと、こんな風に思っているのは私だけではなく、まだまだ多くの女性が生理痛は当たり前、女性だから仕方がないと我慢するのが自然になってしまっているんだろうなぁ。
100歩譲って我慢して乗り切れたとしても、生理痛は立派な体からのサイン。
今は良くても、後々大変なことに・・・なんて後悔はしてほしくありません。
それに、今生理痛について知ろうとしなければ、いつかあなたがお母さんになった時、大切な我が子に誰が生理の正しい知識を教えてあげられるのでしょうか?
お腹が痛いと訴える我が子に、何も知らずに鎮痛剤を手渡すお母さんにはなってほしくないのです。
まずは、あなた自身が生理痛について学び、そしていつか大切な娘さんに幸せのバトンを手渡せてもらえたら幸せです♡
痛みの原因、プロスタグランジン
そもそも生理痛とはなんなのでしょうか?
こういった質問もよくいただきます。
生理痛は簡単に言うと【子宮が収縮する痛み】です。陣痛を起こす際にも分泌されるプロスタグランジンという物質が子宮を収縮させます。
なので、生理痛が最大になったのが陣痛というわけです。
薬が必要なほどの痛みや、立ち上がれないほどのひどい生理痛を経験しているとしたら、それはプロスタグランジンが過剰分泌されているということ。
なぜプロスタグランジンが過剰に分泌されてしまうのかというと、過剰に分泌させて子宮を思い切り収縮させないと経血が排出できない体になってしまっているということなんです。
きちんと体が整っていればプロスタグランジンは過剰に分泌する必要がなく、子宮の収縮も最低限に抑えられるので痛みもそんなに起こらないというメカニズムなんですね。
どうしたら過剰に分泌せずにすむの?
生理痛を抑えるためには、自然に経血が排出できる体作りができればいいということになります。
自然に経血が排出されずプロスタグランジンが過剰に分泌されてしまういくつかの原因をご紹介します。
◆骨盤の歪み
骨盤は体の中心にあり要の存在というのは聞いたことがあるかもしれません。
実際、骨盤の内側には子宮や腸、膀胱などの臓器が骨盤にしっかりと守られる形で収まっています。
しかし、この骨盤が歪んでいたとしたら、何が起こるでしょうか?
骨盤の歪みに圧迫され機能低下に繋がってしまい、結果スムーズに経血が排出されないことに繋がってしまいます。
◆冷え
こちらの冷えは骨盤の歪みも影響しています。
骨盤が歪んでいると当然血管も圧迫され血行不良の原因に。しっかりと血液が循環されておらず体内が冷えていると経血が排出されないだけではなくレバー状の塊が出てきたりドロドロ経血の原因にも繋がります。
◆交感神経優位のライフスタイル
毎日何かと忙しく過ごしている現代女性はどうしても交感神経優位の生活に傾きがち。
子宮は自律神経のうちの交感神経が司っている部分。日頃から交感神経優位になっている女性は、いざ生理を迎えたときに交感神経がうまく働けず子宮の空収縮を起こしたりと誤作動してしまうことも。
結果的にひどい生理痛に繋がってしまいます。
◆ストレス
不調の原因には、食事や睡眠、運動といった日頃の生活習慣がダイレクトに影響しますが、個人的に一番影響してるのでは?と感じるのがストレスです。
ストレスというと、ネガティブな印象をもちがちですが、心身ともに張り合いをもたせイキイキと生きていくためには適度なストレスは必要です。
また、厳密にいうと嬉しいことや楽しいことでさえも、多少はストレスとなっています。
ということで、問題は過度なストレスであり、もっと問題なのはそれらのストレスの対処法がわからず蓄積されてしまっている状態。
ストレスも脳にダイレクトに影響するので、女性ホルモンのバランスを崩し子宮がしっかりと働くことができず生理痛に繋がる可能性があります。
以上です。
ギクッ!
私のことかも?!
と感じた項目はあったでしょうか?
でも安心してください( ´∀`)
これら全て、ほんの少しの心がけで変えていけるものばかりなんですよ♪
こんな方は少し気にかけてみてください
生理痛ってずーっと続くわけではないし、薬で抑えられてしまうし、何がなんでもなんとかしたい!と考えている人って少ないかな〜と思います。
しかし、何とかなってるから大丈夫!ではなく、少しでも自分自身のために体に目を向けてほしいなと思います。
生理痛に限定してその目安をお伝えするとしたら、毎月薬を飲んでいる方!
薬で痛みを抑える必要がある方は、ぜひ自分の体と向き合う優しさを自分に向けてあげてください。
食事や睡眠などの生活習慣はどうか?
ストレスの度合いや、ケアはできているか?
自分を大切に丁寧に生活を送ることができているか?
ぜひ一度立ち止まり、振り返ってみてくださいね。
不調の原因は、必ずあなた自身の生活習慣や心の中にあります。
自分との向き合い方がわからない。
生活習慣のどこが影響しているのかわからない。
わかってもどう変えていったらいいかわからない。
そんなあなたは、個別でご相談に乗らせて頂く場も設けてますのでぜひ会いにいらしてくださいね。
自分自身を大切にするきっかけ作りになれれば幸いです。
当サイトはEASE女性のクリニック丸山院長監修のもと、配信しております。