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生理痛とは
生理痛というと一般的には腹痛をイメージする方も多いかと思いますが、実は生理痛には腹痛以外の症状も含まれます。
女性の約8割が経験するといわれている生理痛。一体生理痛とは何なのか?どんな症状があり、なぜ起こるのか?
こちらのページでは生理痛にまつわるあれこれをわかりやすくお伝えしたいと思います。
どんな症状があるの
生理痛とは生理中に起こる不快症状の総称です。
腹痛以外の症状として現れるのが
●腰痛 ●頭痛 ●めまい ●吐き気
●下痢 ●眠気 ●便秘 etc
このように、生理痛の症状は多岐にわたります。
症状の出方には個人差がある上に、毎回同じ症状が出るとも限らないので生理痛だと自覚がない方もいるかもしれませんが、生理時に感じる不快症状は生理痛なんだと考えるだけで少し気持ちが楽になるかもしれません。
生理痛が起こる原因
では、その様々な不快症状を伴う生理痛ですが、なぜ起こるのでしょうか?
原因が分からない症状というのは余計にイライラしたり不安になったりしますよね。
ここでは生理痛が起こる原因を考えていきたいと思います。
まず、考えられる原因には5つあります。
①プロスタグランジンの過剰な分泌
生理というのは赤ちゃんを育てるために厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、血液と一緒に『経血』として体外へ排出させることを言います。
この際にプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。
プロスタグランジンには子宮を収縮させる働きがあり、冷えがあったり骨盤の歪みがあると、きちんと経血が排出されずに過剰にプロスタグランジンが分泌されます。
陣痛促進剤としても使用されるほどですので、陣痛に似た痛みを伴います。
その結果、子宮が強く収縮し痛みが生じるのです。
②全身の冷えによる血行不良
女性の大敵である冷え。
冷房による冷えや冷たいものの飲みすぎ、下着による身体の締め付けなどにより全身の血行が悪くなると、子宮内の働きが悪くなり経血がスムーズに外に排出されにくくなります。
プロスタグランジンも子宮内に滞り、痛みが長引く原因にも。
③子宮口が狭い
若い女性や、出産経験がない女性は子宮口(子宮の出口)が狭く経血が排出されにくいため、過剰なプロスタグランジンの分泌につながります。
一般的には子宮が成熟したり、出産を経験することによりこの原因による痛みは弱くなっていきます。
④ストレスによる自律神経の乱れ
ストレスは自律神経の乱れにつながり、女性ホルモンのバランスも崩れてしまいます。
自律神経が乱れると血行不良になり生理痛の悪化へとつながります。
心と身体は繋がっているので、ストレスや冷え、血行不良に生理痛と全てが関連していると言えますね。
⑤病気による痛み
生理痛ではなく、病気による痛みの可能性もあります。
普段の生理時と痛みにあまり違いがなく発見が遅れる方も多いので、症状のあるなしに関わらず定期的に婦人科で検診を受けましょうね。
代表的なものとして『子宮筋腫』や『子宮内膜症』が挙げられます。
生理痛を和らげる簡単セルフケア
毎月のつらい生理痛。
薬以外で少しでも痛みを和らげる方法があったら良いですよね。
下記に紹介する生理痛のセリフケアはどれも簡単に実践できるものばかり。
いろいろ試してみて、是非あなたに合ったセルフケアを見つけてみてくださいね♪
①基本の入浴で全身の血行を良くする
まずは基本の入浴です。
特に下半身の冷えは生理痛の大きな原因の1つとなるので、日頃から入浴することを心がけましょう。
理想は39度〜40度の温めのお湯に30分以上浸かり、身体の芯から温めること。
じんわり温まった身体は副交感神経が優位になり、とってもリラックス。
骨盤も緩み生理痛緩和に繋がります。
リラックスして骨盤が緩んでいると眠りも深くなりやすいので一石二鳥!
逆に41度以上の熱めのお湯は表面的には温まった感じがしますが、身体の芯まで温まっていない可能性が。
また、熱めのお湯は交感神経を刺激してしまうので、リラックスするどころか活動モードになり眠りの妨げにもなりまねません。
朝の目覚めに熱めのシャワーでスッキリ目を覚ますのはオススメですが、夜は是非リラックスを心がけてみてください。
②アロマの力で身体も心もリラックス
嗅覚は脳にダイレクトに届くため、一瞬にして心をシフトする作用をもちます。
生理時の鬱々とした気分を明るく変えてくれたり、生理痛緩和に効果的な香りもいくつか存在します。
・イランイラン
・クラリセージ
・ゼラニウム
・ラベンダー
・グレープフルーツ
・ジュニパー
など、これらのアロマをお部屋に拡散させるのもよし、または植物オイルとブレンドしてお腹を優しくマッサージするのも効果的です♪
生理の時こそ、植物の力を借りて心身ともにリフレッシュしましょう。
アロマはストレス緩和にもとっても効果的ですよ。
③生理痛に効くツボを刺激する
ツボの刺激と聞くと、どうも素人ではハードルが高そうなイメージですが、実は簡単に出来るんです!
生理痛の緩和に効果的なツボを2つご紹介。
是非試してみてください
①三陰交
足の内くるぶしから指4本分上。
スネの骨の後ろ側になります。骨の際でくぼんでいるので分りやすいかと思います。
②血海
膝の内側のお皿から指3本分上。
ツボ押しは決して力任せに強く押さず、深くじんわり押すことをイメージしてみてください。
ゆっくりゆっくり数を数えながら1、2、3、4で押して5、6、7でじんわりキープ、8、9、10でゆっくり戻す。
これを数回繰り返してみてくださいね。
④適度な運動でストレス緩和
日々、様々な役割をこなしている女性はとてもストレスフルな毎日を送っています。
蓄積されたストレスは、当然生理痛にも影響します。
日頃からストレスを溜めないようにするのがオススメですが、適度な運動はストレスの緩和のみならず健康を維持するためには必須です。
運動といっても難しく考えないでくださいね^ ^
もともと運動をする習慣がない人が突然ランニングをしてみたり、ジムに通いだしても結局続かなかったり怪我をしてしまう可能性も大です。
そこでおすすめなのが、【散歩】です。
ウォーキングのように手足を大きく振る必要もありません。
景色を楽しいながら、普段見過ごしているようなことに気づきゆったり散歩をしてみてください。
特に朝の時間がおすすめです。
朝は空気も新鮮で澄んでいて、太陽の光を浴びながらの散歩は幸せホルモンであるセロトニンもたくさん分泌してくれるので、1日のスタートにぴったりです。
骨盤内の血行も良くなり、生理痛緩和にもとっても効果的!
⑤ナプキンにこだわってみる
最近では、オーガニック素材のものや布ナプキンなど、女性のサニタリーも選択肢がとっても豊富。
それぞれの良し悪しがあるとはいえ、何より大切なのは自分の心地よさです♪
自分自身を労っている、自分自身を大切にしている、そんな自分の生理を慈しむ気持ちの現れがナプキンの選び方につながるかもしれません。
ネットや周りの情報に振り回されず、あなたが心地いいと思えるものを是非選んであげてくださいね。
心と身体は繋がっているので、思っている以上に生理痛にも効果大ですよ^ ^
まとめ
生理痛の原因と和らげる方法についてお伝えしましたが、まずは生理痛はあるのが当たり前ではないということを知ってほしいと思います。
そして、生理痛の原因は必ず日頃の生活習慣に潜んでいることがほとんど!
生理痛と向き合うことは、自分の身体や心と向き合うことです。
自分を大切にすることが生理痛の緩和にも繋がります。
当たり前といえば当たり前なのですが、出来ていない女性が多い現実。
あなたは自分の身体や心を大切にできていますか?
当サイトはEASE女性のクリニック丸山院長監修のもと、配信しております。